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実話小説【生まれ変わったら、そこは異世界だった】第1話 ここはどこ?

ユタカは、なんと!前世の記憶と感覚を持って生まれて来た。物心ついたばかりの頃は、まだここがどういう世界なのかよく分からなかったが「何か違う!」「ここじゃない!」という、強い違和感だけは感じていた。なぜだか分からないが、空も飛べないし、壁も通り抜けられない…水の中に入ると機敏に動けないばかりか、息が苦しくなる…いったい… どうなっているのだ…だが… 一番驚いたのは、全方向を同時に見ることさえ出来ない弱い...

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実話小説【生まれ変わったら、そこは異世界だった】第2話 オレがオレであるために

小学1年生当時…授業中…先生「1+1=2です」同級生「は〜い」 「分かりました〜」ん? なぜこうもアッサリ信じてしまうのだろう…いったい… この教師との間に、どれだけの信頼関係があるというのか…そして、なぜこの教師は自分の頭で考えさせないのだろう…そしてなぜみんな自分独自の答えを出そうとしないのだろう…私にとっては、この学校と称するタイ焼き工場のシステムが謎でしかなかった…まあ、いいや…  人は人。    オレ...

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実話小説【生まれ変わったら、そこは異世界だった】第3話 前世との違い

この3次元界は、とにかく消耗が激しい…わずか数キロ走っただけで、すぐに息切れてしまう。いや、特に何もしなくてもエネルギーが減っていく…空間に存在するエネルギーの総量が少なすぎるのだ…エネルギーに満ちていたあの世界とは違う…だから空間から自動摂取出来る量が足りなくなる。入力よりも、出力の方が大きく上回っている…これが睡眠や食事が必要になる理由なのだ。特に退屈な授業は精神的に削られていき、眠くてたまらなかっ...

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実話小説【生まれ変わったら、そこは異世界だった】第4話 闇の世界の改革

同級生「模型店にガンプラが入荷されたってさ! 買いに行こうぜ」ユタカ「オレは流行に興味は無い」同級生「ユタカはプラモ好きだったろ?」ユタカ「プラモは好きだが、流行には興味は無い。 お前らはプラモが好きなのではなくて、流行が好きなだけだろ」…………………………同級生「○○デパートにアイドル歌手の○○ちゃんが来てるから見に行こうぜ!」ユタカ「興味ない…」同級生「ユタカって芸能人に興味ないの?」ユタカ「オレは人の職業...

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実話小説【生まれ変わったら、そこは異世界だった】第5話 自分の正体が知りたい

担任教師「お前はいったい何者なんだ! 教師生活15年でお前のようなヤツは初めて見た!」ユタカ「オレはオレだ… それ以外に答えようがない」担任「先生方には逆らう! 校長の呼び出しもスッポかす! 学校はサボる! テストは白紙で出す! 最初は不良かと思ったが、悪いことはしない。 掃除もキチンとやる。不良の仲間も多いが、優等生の友だちも多い。私にはワケが分からんよ」ユタカ「オレが掃除をしなかったら、他の子た...

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実話小説【生まれ変わったら、そこは異世界だった】第6話 ここは全然違う世界…

小遣いもほとんど貰えない…お菓子やオモチャもほとんど買ってくれない…服は兄や親戚のおさがりだけ…教材も制服すらも買ってくれない…授業参観も運動会も来てくれない…来るのは、学校から呼び出された時だけだった(笑)どうやら、ウチの親はフツーではないらしい…時には他の子たちが羨ましく思ったこともあった…だが… 大人になるにつれ、それは私の勘違いだったと気付いた。最近読んだ本の中に書いてあった言葉。「幼児的願望の本...

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実話小説【生まれ変わったら、そこは異世界だった】第7話 未知の世界は体験から学ぶしかない

大人たちは「勉強しなさい!」と口うるさく言うが、私は独自の勉強の日々だった。3次元地球の初心者の私には、ここは分からないことだらけだったからだ。何しろ、元の世界とは物理法則が全く違うのだ。でも… 教えてくれる人もいない。いや… 話の通じる人さえいない…何が可能で、何が不可能なのかを自分の体験で学ぶしかなかったのだ。元の世界では普通に空が飛べた。そのつもりでいたので、幼い頃に階段から飛んだら落ちてケガを...

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実話小説【生まれ変わったら、そこは異世界だった】第8話 真っ直ぐに堂々と生きる人はハミ出す

私が社会に出て最初に入った会社はサービス業でした。当時はバブル期だったので、毎日超満員でとても忙しく働いていました。でもそこでは社長と理事長が特別視されていて、二人が来ると社員は仕事の手を止めてまで整列をしてお出迎えをする謎ルールがありました。その間はお客さんを待たせたままです。ジジイ二匹の何がそんなに怖いんだか知らないが、お客さんを放ったらかしてまで出迎えるなんて理解出来ません。私はいつもその出...

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実話小説【生まれ変わったら、そこは異世界だった】第9話 生まれ変わっても宇宙人は宇宙人のまま

オレは最初から人と全く違っていた。特に価値観が全く違うのだ。人々が欲しがるものには、何の興味も無かった…金、競争、成績、内申書、人からの称賛。そんなものは、元の世界には存在しなかったのだ。そして… オレには要らないものばかりだった。…………………………子供の頃に、まずは学歴を放棄した。あのクソつまらない勉強とかいう謎データを暗記する作業は苦痛でしかなかったのだ。何のタメに覚えるのか…いったい何の役に立つのか…そ...

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実話小説【生まれ変わったら、そこは異世界だった】第10話 人間的大きさが全く違う

地球に違和感を感じる理由の1つは、精神的成熟度の差だった。人間的大きさに雲泥の差があるのだ。大人と子供… いや人間と猿くらいの大きな違いを感じる…元の世界とは精神年齢というか、精神的発達の度合いが全く異なっていた…会社勤めをしていた時、外回りをしていた人が帰りにケーキを買ってきてくれたのです。私の部署には8人いたので、ちょうど人数分の8個のケーキです。「みんなで食べよう♪」でもその人が取り分けていたとこ...

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実話小説【生まれ変わったら、そこは異世界だった】第11話 地球初心者には謎だらけ

小学1年生当時…ある時、運動会と称する謎のイベントがあった。この日は、あのクソつまらない退屈な授業を受けなくていいと聞いていたので喜んでいた。「位置についてヨーイドン!」パン!なんか、デカイ音が鳴った。みんなが一斉に走り出した。どこへ行くんだろう…「君も走りなさい!」と言われたので、意味も分からず走った。タッタッタ…「おめでとう! 一等賞よ!」ん!?いったい、何がめでたいのか分からなかった。ホメられる...

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実話小説【生まれ変わったら、そこは異世界だった】第12話 外側を探し終わった後に、内側にその探していたものが見つかる

地球生活を、一言で言えば「淋しい…」だった。心の底から分かり合える人など、いなかったからだ。いや… この星には心を通い合わせる習慣すら無いのだった…血の繋がりだけの親子関係…表面的な付き合いだけの友人関係…肉体的な繋がりだけの恋人関係…オレが欲しいのは、そんなものではない…そんな連中が何人いようとも、心が満たされることはあり得ない。オレにとっては、心の通じない人間100人よりも、心の通じ合う1人の方が、よっ...

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実話小説【生まれ変わったら、そこは異世界だった】第13話 不思議な記憶

オレには不思議な記憶がある…読んだ覚えの無い絵本の記憶があるのだ。まだ字も読めないほど幼い時から、その絵本の内容は鮮明に残っていた。いったい、この記憶は何なのだろう…本屋や図書館に行くたびに、似た内容の本が無いか探していたが、とうとう見つけ出すことは出来なかった。やはり、この記憶は地球でのものではないのだろうか…だとしたら、いったい何の記憶だというのか…その答えは大人になっても、分からないままだった。...

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実話小説【生まれ変わったら、そこは異世界だった】第14話 オレの中にあるたった1つのエゴ

オレは生まれてから、ずっと孤独だった…家族、友だち、恋人…何人出来ようとも、心はずっと淋しいままだった…通じ合わない人間が何人いようとも、それは数の内に入らないからだ。ゼロがいくつ集まろうとも、ゼロのままだからだ。0+0+0+0+0+0+0+0+0+0=0誰かいないのか…心が通じ合う人は…1人でもいい…いや、1人いれば充分だ!なぜなら、その人はオレにとって千人にも万人にも値する価値がある人だからだ。最初からエゴなど微塵も無い...

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実話小説【生まれ変わったら、そこは異世界だった】第15話 オレはビリでいい

正直… 金を稼ぐのは簡単だった…オレには複数の過去生の記憶がある。そこで学んだ多くの法則を知っているからだ。未来が見える、流れが分かる、エネルギーが見えるのだ。だからどうすれば稼げるかがハッキリ分かる。いや、どんな勝負事でも勝ち方が分かる。全ては、エネルギーの法則通りの結果になるからだ。オレは、人よりも大きなアドバンテージを持っている。こんなのはフェアではない…オレは… 自分の能力を私利私欲のために使...

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実話小説【生まれ変わったら、そこは異世界だった】第16話 オレは別の生き物かも知れない

オレは… 多分… 人間ではない…それは、幼少の頃からこの星の人たちとは、何もかもが全く違っていたからだ。気の合う人も、意見の合う人も、価値観が合う人も、全くいなかった…肉親さえ、肉親に見えなかった…親も「お前は誰に似たんだ!」と、よく言っていた。知らねーよ(笑)きっと、オレだけ別の生き物なのかも知れない…それでいい…オレは、オレという名の単独種のまま生きていけばいいと思った。だが… 人は、そうは思ってくれ...

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実話小説【生まれ変わったら、そこは異世界だった】第17話 支配層も大衆も気付いていないこと

この星では、やたらと『競争』をしたがる。ケモノと同じことをすることに羞恥心を感じないのだろうか…人間としての誇りを持っていないのだろうか…地球初心者のオレにとっては、謎でしかなかった…友だちでさえ競争をしようと言ってくる。一緒にテレビゲームをしていると「対戦しようぜ」と必ず言う。なぜ友だちと戦わなければならないのか、当時は疑問だった…でも、今なら分かる。この星では内的エネルギーの自給も充電も知らないた...

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実話小説【生まれ変わったら、そこは異世界だった】第18話 教育と調教の違い

オレの周りには、いつも不良たちが集まって来ていた…不良たちは、精神的に弱い…弱いから群れるのだ。群れに属して、弱い自分を守ってもらおうとするからだ。独りでいられる強い人や、独りを好む自分軸の人は決して群れない。そして、弱いからグレるのだ…グレるのも、弱い自分を守る一つの手段なのだろう。これは爬虫類脳の特徴の1つである『防衛本能』が働くためだ。だが… なぜ、こんなにも弱いのか…彼らとの交流で、オレには1つ...

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実話小説【生まれ変わったら、そこは異世界だった】第19話 魂の誕生と成長

宇宙の根源からは、全方向へと光のツブが放たれている✨そのツブは全てがオンリーワンで、全てが唯一無二の特別な存在だった。そこにいた時、オレはまだ単なる『意識体』にすぎなかった。影も形も無く、生命ですらなく、魂すらも持っていなかった。オレはその巨大な光の根源の一部であり、全てでもあった。そこは『個』の意識を持ちながら、『全』の意識もある世界。宇宙の創造は、ここでおこなわれているのだ。ある時、その根源か...

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実話小説【生まれ変わったら、そこは異世界だった】第20話 助けることで助け方を学んでいく

オレに寄って来る『助けてちゃん』の多くは、助けてもらうばかりで、自分は人を助けるつもりなど微塵も無かった…そういう発想すら無いのだ…自分だけが不幸で、自分だけが困っていて、自分だけがかわいそうで、自分だけを救ってほしい人ばかりだった…考えることは、自分のことだけ…他人がどんなに困っていようが、知ったこっちゃないのだ…こういう連中が大人になると、ズルくて弱くて冷たいフワスピ信者のようになるのだろう。そう...

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実話小説【生まれ変わったら、そこは異世界だった】第21話 自由になれた気がした15の昼

長かった…とても長かった…まるで時が止まったかと思うほどだった…ウンザリするほど長くてツライ学生生活を終えたオレは、中学の卒業式の翌日に早々と家を出た。そしてこれで爬虫類脳揃いの家族とも、やっとお別れ出来たのだ。「(๑*°∀°๑)=3プハー やっと自由になれたぜ♪」もう学校へ行かなくていい♪もう家に帰らなくていい♪٩(ᐢꇴᐢ)۶ ヒャッホ‑♪「誰にも縛られたくないと〜 逃げ込んだ〜 この夜に〜 自由になれた気がした〜 15の夜〜...

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実話小説【生まれ変わったら、そこは異世界だった】第22話 自由が無くなっていく中古の夜

オレは独りになりたかった…だが… 周囲がそれを許さなかった…仕方なく、表面上の浅い付き合いを続けるしかなかった…心の無い関係を…中身の無い付き合いを…薄っぺらい繋がりを……………………………会社の昼休み中…ゆたか「それでさ〜 ホニャララなんだよ〜」女性社員「ꉂꉂ(๑˃ꇴ˂๑)キャハハ」ペチャクチャ ペチャクチャ…・・・女性社員A「ゆたか君て、遊んでそうよねぇ… 話上手いし〜 女いっぱいいそう…」ゆたか「(・_・;?」女性社員B「え?!...

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実話小説【生まれ変わったら、そこは異世界だった】第23話 出来ることをやるしかない

支配人「ゆたか〜 経理の女子社員が2人辞めて人手が足りないんだ。 悪いが手伝いに行ってやってくれ」ゆたか「またですか?! (*゚O゚*)! これで今年何人目?!」なぜか経理部は、すぐに人が辞めてしまう魔の部署だった。オレは『バミューダトライアングル部』と勝手に名付けることにした。…………………………経理部…ゆたか「ちわ〜」経理部長「おお! 来てくれたか。 ではこれとこれを頼む」ゆたか「( ˙꒳​˙ )フムフム…」四則演算だけの...

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実話小説【生まれ変わったら、そこは異世界だった】第24話 他人の信者はみんなクローン…

「宇宙の正体って、何なのだろう… いったい何のために存在しているのだろう…」子供の頃、夜空を見上げてはよく思ったものです。存在する目的は?存在する理由は?これを無性に知りたかったのです。マクロの目的が分からなければ、ミクロとしての自分の存在理由も、どう生きればいいのかも、何をすればいいのかも分からないからです。マクロとミクロは相似形。だからマクロを知ることが、自分自身を知ることと同義なのです。だが…...

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実話小説【生まれ変わったら、そこは異世界だった】第25話 全体へのメッセージを個人的に曲解するひねくれ幼児

孤独だった…とにかく孤独だった…私は孤独のドン底を味わってきた…全てが1つに繋がった世界から転生してき来た私は『孤独』というものを味わうのは初めての経験だった…想像してみてほしい…もしも… 言葉も文化も習慣も価値観も、まるで違う外国で自分一人で暮らすことになったとしたら…そこではイヤでも孤独を味わうことになるだろう…ましてや、他の星から来た私にとっては、それ以上の大きな孤独を味わうことになったのだ…何しろ、...

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