小説 【父ちゃんが遺してくれた聖書】 第1話 無人島で育った野生児と社会で養殖された猛獣
- 2023/07/17
- 16:39
ここは無人島…🏝オレの名前は『ムジント』。年齢は10歳だ。物心ついた時に、すでに父ちゃんと二人でここで暮らしていた。だが… その父ちゃんは、3年ほど前に亡くなってしまった…でも、父ちゃんが生きるための術すべをたくさん教えてくれたお蔭で、オレは何も困っていない。📘これは父ちゃんの教えが余すことなく詰め込まれた、オレだけの聖書だ。父ちゃんが息を引き取る直前に手渡されたのがこの本だ。困った時や、迷った時には、こ...
小説 【父ちゃんが遺してくれた聖書】 第2話 今してることは未来の自分にしてること
- 2023/07/17
- 23:33

ムジント「( ˘ω˘)スヤァ」級友たち「あ! いたいた! やっと見つけた!」ムジント「え?」級友たち「みんなで君のことを探してたんだ」ムジント「あ… そう…」また何か絡んできやがった。なぜ放っておいてくれないのか…級友たち「あのワル3人組をやっつけたんだって? 校内で話題になってるよ」ムジント「へぇ…」どうでもいい…級友たち「次のボスはムジント君だって」ムジント「ボスの座なんぞに興味は無い。 欲しいヤツにくれて...
小説 【父ちゃんが遺してくれた聖書】 第3話 教師という名の調教師
- 2023/07/19
- 10:27
あの一件以来、良子とは毎日一緒に登下校をするほど仲良くなった。一緒に困難を乗り越えたことで、絆が生まれたのだ。今では心が繋がった一番の友となっていた。ムジント「さあ帰ろう」良子「うん」先生「ムジント君。 ちょっと職員室に来たまえ」ムジント「………」また干渉かよ…今度は何だってんだ…どうして放っておくことが出来ないのかなぁ…ムジント「良子すまない… 今日は先に帰ってくれ。 オレは呼び出しを受けたから」良子...
小説 【父ちゃんが遺してくれた聖書】 第4話 オフグリッド生活始まる
- 2023/07/22
- 20:51
良子「ムジント君のお父さんって、スゴイなぁ…」もう何年も前に亡くなっているのに、教えは今でも生き続けているんだもんね。息子が独りでも強く正しく真っ直ぐに生きていくための教えをたくさん遺してあるんだもんね。これこそ責任のある教育だわ。そして、これこそが真の親の遺産だわ。使っても消えない、無くならない、色褪せない本物の財産だもん。ウチの親はどうだろう?親から教わったことって何があるかなぁ…う〜ん…・・・...
小説 【父ちゃんが遺してくれた聖書】 第5話 家畜人は経済力を欲し 自由人は生活力を欲する
- 2023/07/23
- 20:22
夏休みになったこともあり、良子は毎日のようにムジントの所にやって来ていた。ムジント「良子のお蔭で、思ったより早くオフグリッドが完成したよ。 ありがとう♪」良子「ヾノᵔ ᵕ ᵔ)イエイエ 私なんて大したことしてないわ」ムジント「そんな事ないよ。 大助かりだよ( ^^ )」良子「でも僅かな日数で生活の基盤が完成するなんて、何だか意識が変わったわ」ムジント「え?!」良子「だって普通の人は将来の生活のために何年も学校や塾に...
小説 【父ちゃんが遺してくれた聖書】 第6話 ニセの幸せを追い掛けさせて、本当の幸せから遠ざけられている社会
- 2023/07/29
- 18:22
良子は今日もムジントの所に向かっていた。テクテク.........(ᐢꇴᐢ)♪良子「全ては周波数ってホントね。 心地良い周波数に自然と引き寄せられてしまうもの♪」良子にとっては、ムジントが初めて出会った気の合う友だちだった。今まで出会った人たちとは、何もかもが全く違う。ムジントは自分の意思で、自分の考えで、自分の実力で生きている。依存や甘えが全く無い。これこそ本当の自分軸よね。だからこそ無人島でも生きてこれたのだろ...
小説 【父ちゃんが遺してくれた聖書】 第7話 何かをやらされている時は、何かを去勢されている
- 2023/08/04
- 04:07

良子はムジントとの交流で、以前よりも性格が明るくなっていた。良子「(*。・∀・)ラン♪」ムジント「最近、波動が軽くなったね。 何か心境の変化があったんじゃない?」良子「(*´ ˘ `*)ウフフ 私、気付いちゃったの」ムジント「フム」良子「学歴を放棄すれば、もう勉強をしなくてよいことにね」ムジント「その通りだね」良子「私、頭が良くないから、どんなに頑張ってもクラスで2〜3番目くらい。 学年では10位くらいにしかなれないの。 ...