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学園小説【3年B組ゆた八先生】第7話 命を奪うことに心が痛まない人は、頭も心も死んでいる

キーンコーンカーンコーン♬

ガラガラッ…

ゆた八「みんなお早う!」

生徒たち「先生お早う!」

ゆた八「今日はテストをおこないます」

生徒たち「(*´・д・)エェェ~ テスト〜?」

美奈子「どうせまた変なテストなんでしょ?」

ゆた八「変なのはオレじゃない。学校で普通に行われているテストに何の疑問も感じないヤツの方がよっぽど変だ」

美奈子「………」

ゆた八「何の役にも立たない。何の必要性も無い。人として何の向上にも繋がらない。無駄で無意味なテストをやらされていると気付くのが真の正解だよ」

生徒たち「前回のテストは5+5=だったよね?」

ゆた八「うむ。現実には無限の選択肢があることを教えるためのテストだった。自由に必要なのは、まず柔軟性のある発想だからね」

美奈子「じゃあ今回は?」

ゆた八「説明は後だ。まずはやってみよう」




【問題】

あなたの家にアリがたくさん入ってきました。

20200910032318359.jpg


さあ この場合あなたならどうしますか?

…………………………

生徒「これが問題???」

ゆた八「うむ。現実で役に立つ現実的なテストだろ?」

生徒A「殺す」

生徒B「ホウキではく」

生徒C「掃除機で吸い取る」

ゆた八「なるほどな… やはり予想通りだった…」

生徒たち「予想通り?」

ゆた八「うむ… 現実で何かが起きた時、大概の人は頭も心も全く使わずに即結論付け、即行動という短絡的なことをするんだよ」

美奈子「頭と心?」

ゆた八「うむ… まずはすぐに短絡的な答えを出そうする悪習をやめること。もっとジックリと考えてごらん。頭と心をフルに使ってな」




10分後…

生徒たち( -᷄ω-᷅ )ウーン ダメだ… 分からない…」

ゆた八「………」

生徒たち「やっぱり、殺すしかないんじゃない?」

ゆた八「それが君たちの答えか? アリの気持ちを考えた上で出した結論なのか?」

生徒「( ゚Д゚) !」

ゆた八「気付いたようだな… 人間の都合しか考えていないことに…」

生徒「………」

ゆた八「アリだって生きているんだよ。死にたくないんだよ。殺されたくないんだよ。生きるためにエサを求めて部屋に入って来たんだよ。アリの気持ちになって考えてあげてほしい。そこに解決策があるのだから」

生徒「う〜ん… アリの気持ちねぇ…」




10分後…

生徒たち「ダメだ… 分からない…」

美奈子「正解は何なの?」 

ゆた八「正解なんて無いよ。大切なのは、心を基にして頭を使うことだから。小さな命をどれだけ尊重出来るか考えてごらん」




ゆた八「では、考え方の基本を教える。まずは相手を理解することが第一。アリの習性を調べてごらん」

みんなはインターネットでアリの習性を調べてみた

…………………………

生徒たち「う〜ん… ( ˘•ω• ).。oஇ アリの駆除の業者ばかり出てくるんだけど…」

ゆた八「検索で上位に出てくるのは、基本的には金を使わせるためのニセの対処策だからな… だからよく調べない人はカモにされるだけなんだよ… でももっとよく調べてごらん。ネット上にも少しくらいは良い情報もあるから」

…………………………

みんなは更に検索してみた。

生徒たち「アリは甘い物を好むって」

ゆた八「そうだね。あとは?」

生徒たち「ハッカ油のニオイを嫌うって」

ゆた八「(๑•᎑•๑)ウン ハッカ油はアリだけではなくて、虫類の多くが嫌うから家の入り口にスプレーしておくといいよ。蚊にも有効だしね」

生徒たち「なるほど!」

美奈子「あとは、レモン汁もアリは嫌うらしい。でも、出てくる情報の多くは殺すことばかりね…」

ゆた八「野蛮で鈍感な人は小さな命を何とも思わないからな…」

生徒たち「(´ㅂ`;)」

ゆた八「ちょっと調べただけでも、殺さずに済むいくつかの方法が分かっただろ? ①まずは甘い物を部屋に置かない。もしくは、ニオイがしないように密閉した容器に入れておくこと。②家の周りにハッカ油やレモン汁をスプレーする。これだけでも、ほぼ完璧だと思うよ。少なくとも、何も考えずに無慈悲に殺すより人たちよりもずっと人間らしいよ」

美奈子「なるほど! 今回は、人間らしさを思い出すためのテストだったのね?」

ゆた八「うむ… まだ手遅れになっていない若い世代だけでも思い出してほしいからね。それには、まず何ごとも自分に出来ることをするのが先。相手をよく知ることと、相手を傷付けたり、殺したりしないことを大前提として考えること」

生徒たち「なるほど! それが頭と心を使うということだね?」

ゆた八「(o^-^)o ウンウン♪ 君たちには、決して人間らしさを失わないでほしい。ボケーっとして生きていると殺伐とした大人になってしまうからな」

生徒たち「(*´▽`)ノ ハーイ♪」




ゆた八「先日インターネットで、野良猫へのエサやりが社会問題になってるという記事を見た。エサをあげる人には罰則も検討されているらしい… 君たちは、これをどう思う? 頭も心も全く感じないよな…」

美奈子「たしかに、充分な思考と充分な心を使った結果、出た答えじゃないよね…」

ゆた八「だろ? オレはこれを見て、ますます人間に幻滅したよ… なぜ、野良猫との共存を考えないのか… 野良猫だけじゃないけど、なぜ他種族の命を何とも思わないのか…」

生徒「………」

ゆた八「相手側から見る視点。相手の気持ちになって考える思いやり。これが全く無いんだよ… どんな命だろうと、人間と同じだけ大切なのにな…」

美奈子「そうだよね…」

ゆた八「ハッキリ言うが、地球上で一番有害なのは、間違いなく我々人間だ。その事に気付いてる人も少ない… 本当に人間が一番賢いのか? 本当に万物の霊長なのか? オレには、とてもそうは思えないんだが…」

美奈子「たしかに… 命を何とも思わない人類が万物の霊長だなんてあり得ないわよね…」

ゆた八「それを分かる謙虚な人が増えてほしい… 特に、次の時代を担う君たち世代にはね。だから、どうか心を基に頭を使うことを習慣にしてほしい。優しさも温かみも無く、野蛮で鈍感なヤツが大半を占める現代社会では明るい未来なんてあり得ない… オレはもうこんな血も涙もない社会は終わりにしたいと思っている」

生徒たち「そのための方法の一つが、心を基に頭を使うことなのね?」

ゆた八「(o^-^)o ウンウン♪ まずは、それがはじめの一歩だからね」




つづく…






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