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学園小説【3年B組ゆた八先生】第10話 ゆた八からのプレゼント

みんなの机の上には封筒が置かれてあった。

生徒たち「先生! この封筒なに?」

ゆた八「これは、みんなへのプレゼントだ。おうちの人に渡してほしい」

美奈子「え?! 私たちへのプレゼントなのに、おうちの人に渡すの? どういうこと?」

ゆた八「これは、みんなを守るために親宛に書いたものだ。だから、おうちの人に見せてほしい」

その封筒の中には、ゆた八からのメッセージが書かれたプリント用紙が入っていた。

…………………………

【保護者様各位へ】

●あなたの中学生時代の偏差値はいくつでしたか?

クラスで何位でしたか?

学年で何位でしたか?

全国順位は?

●あなたが子供の頃、親から「勉強しなさい!」と言われませんでしたか?

その時、あなたはどう思いましたか?

嬉しかったですか?

●大人になってから、学校の勉強が役に立ったことが何度ありましたか?

勉強したことを、今どれだけ覚えていますか?

●もしも中学生時代に戻れたとしたら、あなたは何をしたいですか?

勉強ですか?

テストですか?

●あなたのお子さんが普段受けている中3のテストを同梱しました。

国語、数学、英語、理科、社会の5科目あります。

あなたは、何点取れますか?




●今までに、何度子供を叱ったことがありますか?

その全ては、本当に教育やシツケのために叱ったと自信を持って言えますか?

●あなたは、今までに何度子供に手をあげたことがありますか?

それは本当に教育のためだと自信を持って言えますか?

ただ、怒りの感情をブツケたこともあったのではありませんか?

ムカついて殴ったこともあったのではありませんか?

自分の教育力の無さを省みたことが一度でもありますか?

人は尊敬している人の言うことはよく聞くものです。

これは大人も子供も変わりません。

尊敬に値しない人の言うことなんて、何の説得力もありません。

たとえ、正論を言っていたとしてもね…

子供は親が思っている以上に、親のことをよく見ているものです。

そして、親が思っている以上に大人なんです。

ちゃんと、人を見る目も持っています。

自分の感情も制御出来ずに、怒りの感情に任せて叩く親なんて子供は尊敬しません。

なぜなら、それはただの暴力だからです。

自分自身が子供のお手本となるような生き方をすることが一番の教育になるのです。

子供は親の背中を見て育つのだから。

教育に大切なのは、まずは親自身の生き方なのです。




プロ野球選手を目指す子はイチローなどの憧れの選手のマネをするはずです。

何も言われなくても、自分の意志でお手本にするのです。

それは、尊敬の念と憧れがあるからです。

自分もあんな選手になりたいと、それを目指すわけです。

これは親も同様です。

子供から憧れられる人になるのが先

尊敬される人になるのが先。

お手本とされる人になるのが先。

そしたら、もう何の教育も必要無いのです。

子供は自ら親をお手本にするのですから。

あとは、求められた時に助言をしてあげれば充分です。

これが「プレアデス流教えない教育」です。

もしもイチローから野球を教わる機会があったら、その子は一語一句を聞き漏らさないように真剣に耳を傾けるはずです。

ここには押し付けは一切ありません。

自分の意志でそうするのです。

だから吸収力が高いのです。

大人もそうではありませんか?

尊敬している人の講演会へ行ったり、本を読んだりするはずです。

自分の意思でね。

お金を払ってでも、その人の話を聞きたいからです。

でも尊敬も憧れも無い人の話なんて聞く気も無いはずです。

それを無理やり言うことをきかそうとするから口撃や暴力になるのです。




生徒たち「先生! 読んでみたけど… これを見せたら親が怒るかもよ」

ゆた八「それは、その人次第だよ。聞く耳と考える頭のある人は内省を始めるから」

生徒たち「持たない人は?」

ゆた八「持たない人は、オレに憎しみを持つ。いずれしろ、意識の向け先を変えることが出来る」

生徒「意識の向け先?」

ゆた八「うむ。大半の人は外側ばかり、相手の足りないものばかりに意識が向いている。だから、自分自身へ意識を向けさせるような内容を書いた」 

生徒「なるほど!」

ゆた八「だが毒親や虐待犯が読んでも聞く耳も考える頭も無いから改善することはない。その場合は、オレに憎しみを募らせるはずだ。そうすれば子供への被害が軽減するからな。つまり、憎しみをブツケる相手をオレに変えたんだよ」

菅野良子「先生は私たちの盾になるつもりなの?」

ゆた八「ああ、そのつもりだ。子供を守るのは大人の役目だからな」




1週間後…

生徒A「先生! 最近ウチの親が優しくなったんだけど♪」

生徒B「ウチの親は、今まで口うるさいことを言ってゴメンねと謝ってきたよ( ^^ )」

ゆた八「そうかそうか( ^^ ) それはよかった」 

生徒C「ウチの親は先生のことを怒ってたよ…」

生徒D「ウチの親も同じ。生意気だとか、偉そうだとか言ってた」

ゆた八「うんうん。予想通りだ。自分自身へ意識を向けない人は常に外側の何かに不満を持っている。そういう人は日常的に不満をブツケる相手を探しているんだよ。特に身近にいる弱い相手やブツケやすい相手がターゲットにされる。それが毒親や虐待の原因なんだよ」

生徒C「学校に文句を言いに行くと言ってたけど…」

生徒D「ウチは教育委員会に言いつけてやると言ってた…」

ゆた八「全て予想通りだ(笑) オレを避雷針にしておけば、君たちへ憎しみをブツケることは減っていくはずだからな」

菅野良子「先生、クビになっちゃうかもよ…」

ゆた八「構わん。誰かを守るということは、自分が犠牲になるということだ。オレは最初からそのつもりでいたんだよ」

菅野良子「クビになったらどうするのよ」

ゆた八「そしたら、オレ流のフリースクールでも作るかもな( ^^ )」




つづく…



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Re: No title

子供を守るために嫌われ役を買って出る大人が必要だと思って書いてみました。
人を守る姿を身を持って示すことが、生徒たちの教育にもなると思います。
現実は旭川のイジメ死のように自己保身しか考えない醜い大人が多いですからね。

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