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小説【異次元治療院 Dr.ゆたた】 第2話 自然は偉大なホスピタル

妻「あ〜あ… 1人にされちゃった… _| ̄|○」

残り4日間… 私は生きていけるのかな…  

それにしても、あのDr.ゆたたとかいうヤツ、ムカツク!

もしも死んだら化けて出てやるからな!

でも… 無人島では宗教なんて何の役にも立たないのは事実ね…

あの教団の教えは

「何も考えずに尊師を信じてついてくればいい」

「全てを差し出して尊師と教団に尽くすことが仏の道」

「教団を批判する者は全員仏敵」

こんな教えが何の役に立つというんだ!

どれも教団の都合じゃないか!

クソ! 私は騙されていたんだ!

利用されていたんだ!

悔しい…

依存する弱い心に付け込まれた自分にも腹が立つ!

グウ…

怒ったらお腹空いた…

何か探さなきゃ…

そうか! 無人島では怒りは必要無いんだ!

無駄なエネルギーを消費するだけなんだね…
  
シンプルに必要なことをするだけでいいんだ!

怒る相手もいないしね…

怒っても何も変わらないしね…

妻は無人島では、無駄なことが徹底的に削ぎ落とされることに気付いた。

また、そうしないと生きていけないのだ。

生きるために本当に必要なことに集中するしかないのだ。

厳しい環境では、本当に必要なことだけが浮き彫りになることを悟った。




食べ物を探すために林に行ってみた。

妻「たしか… 動物や虫食いの跡があるものは安全なのよね」

あった あった! 

ムシャムシャ…

ペッ 苦い 不味い 青臭い…

やっぱり煮ないとダメなのかなぁ…

でもレンズは主人が持っているから火をおこせないし… 

どうしよう…

Dr.ゆたたは、今ある物だけで何が出来るかを考えろと言っていたわね。

う〜ん…

何があるのかな…

分からない…

やっぱり… 私には無理なんだ…

妻「エ〜ン ๐·°(৹˃ᗝ˂৹)°·๐」

…………………………

ゆたた「しょうがないなぁ… インスタント文明の住人は簡単に諦めてしまうんだから… リス吉頼む!」

リス吉「チュー」

…………………………

ピョンピョンピョン…

妻「あ! リスがいる かわいい」

リスは頬袋から木の実を取り出して食べ始めた。

カリカリ…

妻「木の実だ! ということは、近くに木の実があるということね」

ピョンピョンピョン…

妻「あ! 待って!」

リスの後をついて行くと、そこには木の実がたくさんなっている木があった。

妻「わぁ! 木の実がこんなにある!」

もしかして、リスさんが案内してくれたの?

リス吉「チュー」

妻「ありがとう( ^^ )」

ムシャムシャ…

…………………………

妻は木の実を食べて一息ついた。

ふう (*´ο`*)=3

お腹はふくれたけどノド乾いたわね…

ピョンピョンピョン…

妻「あ! リスさん 待って!」 

リスの後をついていくと、キレイな泉が湧いている場所に出た。

妻「わあ! 水がある 飲めるのかしら」

妻は手ですくって飲んでみた。

ゴクゴク…

美味しい! 

もしかして、これもリスさんが案内してくれたの?

妻「ありがとう リスさん」

リス吉「チュー」

ピョンピョンピョン…

リスはそのまま走り去っていった。

…………………………

ゆたた「リス吉 ご苦労だった。これで意味が伝わっただろう」

…………………………

妻「そうか! 食べ物や飲み水を探す時には、動物の後をついて行くか、動物の足跡やケモノ道を辿ればいいんだ!」

…………………………

ゆたた「よし! 分かったようだな。これでもう心配は要らない。次はご主人の方を見に行くか」




ゆたた「お! いたいた」

…………………………

夫「はぁ… 妻の宗教依存を治すために来たのに、なんでボクがこんな目に…」

でも… 無人島ではスピリチュアルの教えも何の役にも立たないのは事実だよな…

ワクワクしていればいいとか

お金は神様からのギフトだとか

自分が幸せならそれでいいとか

困っている人は放っておきなさいとか

迷惑かけても気にするなとか

そんなものが何になるというのだ…

強欲で、自分勝手で、図々しくなれと言ってるだけじゃないか!

正しいことなど1つも無いじゃないか!

人間性を劣化させるためのワナなんじゃないか?!

クソ! 騙されていたのか!

これじゃ… ボクも妻と変わらないじゃないか…

妻は1人で大丈夫かなぁ…

心配だ…

夫「よし! 見に行ってみるか」

残り4日間は別々に暮らすように言われたけど、そんなの知るもんか!

夫が妻を心配して何が悪い!

よし! 決めた! 妻を探しに行こう!

…………………………

ゆたた「おお! 偉い! それでいい! 他人が決めたルールに盲目的に従うのではただの奴隷だ。そういう人が宗教やスピリチュアルに依存してしまう。必要なのは自主思考や自主判断なのだから」

よし! ご主人の方はもう大丈夫そうだな。




妻「はぁ… しかし自然は偉大なホスピタルってホントね。私… 目が覚めたわ」

ここでは甘える相手もいない。

泣き言を言う相手もいない。

依存する相手もいない。

人のせいにする相手もいない。

自分しかいないのだ。

どんなピンチも自分で乗り越えるしかない。

ケガをしようと、病気になろうと、自力で何とかするしかない。

動物はみんなそうしているんだ。

動物ってスゴイのね。

人間は大いに見習わなくては。

本当に参考にすべき相手に気付かずに、宗教なんかに騙されていた私はなんておバカだったのかしら…

…………………………

夫「お〜い!」

妻「あ! 夫の声がする!」

夫「あ! いた! 大丈夫だったかい?」

妻「うん。私は平気。会いに来ていいの?」

夫「構わないさ! 夫婦が会うことを止める権利なんて誰にも無いんだから」

妻「それもそうね。ウフフ…」

夫「あれ? お前… 若返った? 肌のシミやクスミが消えてる…」

妻「え?! まさか。でもそういえば… 便秘が解消したの。あれだけヒドかったのに」

…………………………

ゆたた「フフフ… 自然から遠ざかるほど、実は病気に近付くし、加齢も加速するのさ。人間は一度自然に帰るべきなんだよ。そうすれば、現代社会の間違いに気付くから。それが原点回帰」




最終日…

ゆたた「いよいよ今日がラストです」

妻「ああ、やっと帰れる〜」

夫「でも、ちょっと名残惜しい気もするね」

ゆたた「この数日間で、かなり意識が変わったのではありませんか?」

夫/妻「まるで変わりました! 真実に目覚めたというか」

ゆたた「では、もう一度お聞きします。人生において本当に必要なものは何ですか? 宗教ですか? スピリチュアルですか?」

夫「いや… もうスピリチュアルなんて何の意味も無いことに気付きました」

妻「私も… 宗教に騙されていただけだと気付きました」

ゆたた「社会に戻ってからも、その意識レベルでいて下さい。本当に必要なものは、本質的で実質的な知識やスキルやツールだけだとね。そして、肩書きや知名度や財産や容姿など何の意味も無いことを、どうか忘れないでいて下さい」

夫/妻「(*´▽`)ノ ハーイ♪」

ゆたた「自分に自信を持って下さい。自分に誇りを持って下さい。今のあなた方は、どんな宗教の教祖よりも、どんなスピリチュアルの講師よりも間違いなく目覚めているのですから。自力で生きることも出来ないダメなヤツラから教わることなど何もありません。本当に必要なものを身につけたあなた方は、むしろ教える側になって下さい。それが地球病の治療なんです」

…………………………

ブワッ

ゆたた「あ! ドアが現れたようです。では帰りましょう」

夫「先生! 最後に1つだけ聞かせて下さい。この島は、いったいどこなんですか? そして、あなたは何者なんですか?」

ゆたた「ここは異次元にある島です。そして、私は【星境なき医師団】のDr.ゆたたと申します」

夫「星境なき医師団?!」

ゆたた「地球は生きた生命体で、すでに末期ガンに侵されています。もってあと30年、早ければ20年で終わりです」 

妻「そんな〜!」

ゆたた「でも宇宙の深奥にいるある存在から、地球を救おうという決断が下されました。そこで派遣されたのが、我々星境なき医師団です。地球を丸ごと治療するために」




その後、社会へ戻っていった二人は…

夫「わぁ、屋根の下で眠れることが、こんなにありがたいことだなんて気付かなかったよ♪」

妻「温かいお布団に包まれて眠れることが、こんなに幸せだったなんて私知らなかった( ^^ )」

夫「蛇口をひねるだけで水が出てくる環境って、ありがたいことだったんだね♪」

妻「(o^-^)o ウンウン♪ 幸せって、誰かから与えてもらうものでも、教えてもらうものでもなかったのね」

夫「宗教やスピリチュアルでは、こんなこと教わらなかったよね…」

妻「そうよね… 本当の幸せって、すでにある幸せにどれだけ気付くことが出来るかなのね」

…………………………

二人は無人島暮らしのおかげで、幸福センサーと、感謝センサーの感度がアップしていた。

夫「お米や野菜って… こんなに美味しかったっけ? 野草や木の実に馴れてしまったから、高級料理に感じるよ」

妻「私も同じ♪ 今までこんな美味しい物を食べていたことに気付かなかったわ。農家の人に感謝しなきゃね。いつもありがとう (ᴗˬᴗ)」




普段、当たり前だと思っていることの多くは、実は誰かの労働のおかげなのです。

そして、あなたの労働が誰かを幸せにしているのです。

全ては、おかげ様。

そして、お互いさま。

感謝の無い人生からは、不満や不足感や不幸が消えることはありません。

でも、この人間社会は自然や動物やその他の犠牲によるものだということを忘れてはいけません。

人間さえ幸せなら、それでいいのでしょうか…

いや、そんな社会では人間も幸せにはなれません。

もう何も犠牲にしない社会を目指しましょう。

全ての存在が幸せに暮らせるように。

つづく…


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