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小説【異次元治療院 Dr.ゆたた】 第3話 全ての本質はエネルギー

ピンポーン…

ゆたた「はい」

女性「サトミから聞いたわよ! ここで治療すると、肌がキレイになったり若返ったりするんでしょ?」

ゆたた「サトミ?!」

女性「無人島で葉っぱや木の実を食べてキレイになったと聞いたわ」

ゆたた「ああ… 先日の方はサトミというお名前だったのですかぁ」

女性「ええ? 患者の名前も知らずに治療してたの?!」

ゆたた「我々の世界では互いをエネルギーで認識し合うので名前は不要なんです。なので名前を持っていない人もいるほどです」

女性「何のことか分からないけど、私も無人島で治療して下さい!」

ゆたた「勘違いなさらないで下さい。ここは美容整形外科ではありません。たしかに、社会の洗脳や毒をデトックスすれば結果的に心も体もキレイになるのは事実ですが…」

女性「私はこのルックスのせいで、今まで男性とお付き合いしたことがないんです… だからキレイになりたいんです!」

ゆたた「充分におキレイだと思いますが…」

女性「じゃあ! なぜ私には恋人が出来ないのよ!」

ゆたた「それは、まだあなたに相応しいパートナーと出会っていないだけだと思いますよ」

女性「でも… このルックスじゃ出会ったとしてもフラレてしまうかも知れないでしょ?」

ゆたた「人の本質はルックスじゃないんだけどなぁ…」

女性「いいから早く無人島に連れていきなさいよ!」

ゆたた「…… では診察室へどうぞ…」




ガチャ…

女性はドアを開けると、何かの装置らしきものが現れた。

女性「何よこれ! 無人島じゃないじゃない!」

ゆたた「この部屋は、今のその人に必要なものや場所が現れるので無人島とは限らないのです」

女性「じゃあ、これ何なの?」

ゆたた「これは、治療ポッドです」

女性「私のブスを治療してくれるの?」

ゆたた「いや、先天的な病気や障がいのある人を遺伝子レベルで治療する装置です」

女性「じゃあ、私にピッタリね!」

ゆたた「あなたは病気でも障がいでもないでしょ…」

女性「だって母も祖母も姉も妹もみんなブスなのよ! これは遺伝子の先天的異常だわ! だからこの装置が現れたよのよ。きっと」

ゆたた「いや… それは違うって…」

女性「早く装置を動かして!」

ゆたた「( -᷄ ω -᷅ )ふぅ… まあ、いいか。何ごとも経験だしね…」

ピポパ…

ゆたたは治療ポッドで女性のルックスを変えてあげた。

ゆたた「これでいかがですか?」

女性「うん! 中々いいわね! でももう少しお目々をパッチリしてほしいわ」

ピポパ…  

ゆたた「これなら?」

女性「٩(๑ᵒ̴̶̷͈᷄ᗨᵒ̴̶̷͈᷅)وWÖöw!! これよ、これ! これは正に私の理想だわ♪」
 
ゆたた「これで気が済みましたか?」

女性「(o^-^)o ウンウン♪ 先生ありがとう! お礼に1回くらいならデートしてあげてもいいわよ❤」

女性はそう言うと一目散で去っていった。

ゆたた「いや、結構… あなたのエネルギー(本質)は何一つ変わっていないから」

…………………………

ゆたた「しかし… これは重症だなぁ… ルックスに異常なまでにこだわるのが地球病の1つだからなぁ…」




3ヶ月後…

女性「先生。おかげでモテモテになりました。 でも痴漢やセクハラの被害もヒドイんです!」

ゆたた「そりゃそうでしょうね… 美形な人は性的な目で見られるからね」

女性「どうすればいいの?!」

ゆたた「どんなものにも一長一短あるのです。だから美形には美形の苦労や悩みも当然あるのです」

女性「………」

ゆたた「そもそも美形の人はモテてるわけではなくて、相手が発情してるだけなのです。美形には性ホルモンを分泌させる効果があるからね」

女性「そんな…」

ゆたた「あなたを性の対象としか見れない薄っぺらい男が発情してるだけ」

女性「………」

ゆたた「たとえ、あなたの心がどんなに美しくても、あなたの容姿以外でどんなに魅力的な部分があったとしても、そこには何の興味も無い人たちです。目的は交尾オンリーだから」

…………………………

更に3ヶ月後…

女性「先生の言う通りでした… みんな私のことを性の対象としか見てくれない…」

ゆたた「ふむ…」

女性「そして… 職場でのイジメもヒドイんです…」

ゆたた「美形は同性から無条件で妬まれるからね…」

女性「こんなはずじゃなかった…」

ゆたた「まあ、何ごとも経験です。これで容姿にこだわることの無意味さに気付いたでしょ」




女性「ねぇねぇ。じゃあもう一度診察室のドアを開けたら何が現れるのかなぁ」

ゆたた「私にも分かりませんが、今のあなたに必要なものが現われるでしょうね」

女性「開けてもいい?」

ゆたた「どうぞ」

ガチャ…  

ドアを開けると1人の男性が現れた。

女性「何、この人… 悪いけどタイプじゃないわ…」

ゆたた「ほら、これだ! あなたも男性を性的な目でしか見ていない!」

女性「だって…」

ゆたた「いったい、この人の何を知っているというのですか? 容姿以外でどんな素晴らしい部分を持っているのか全く知ろうともしない! ルックスがタイプじゃないという理由でインスタント否定! まさに地球病だ!」

女性「………」

ゆたた「あなた自身が男性を性的な目でしか見ていないから、性的な目でしか見ない相手を引き寄せていたのです。これが真の原因」

女性「ごめんなさい…」

ゆたた「そして、あなたも美形な人をイジメたり妬んだりしていたはず…」

女性「Σ(;;゚;3;゚;;)ギク!!」

ゆたた「自分が被害者の時だけ被害者ヅラ… 加害行為をしている時には、相手をどんなに傷付けているか気にもしない…」

…………………………

女性「先ほどは失礼なことを言ってしまい申し訳ありません (_ _*)ペコッ」

男性「いえ、いいんです…」

ゆたたは、もう一度診察室のドアを開けた。

ガチャ…

すると、そこにデートにはうってつけの公園が現れた。

ゆたた「二人で散歩でもしてきたら如何ですか?」

女性「はい…」

男性「いきましょう」




2時間後…

女性「先生! この人、とてもいい人です。優しくて、話も面白くて、一緒にいてとても楽しいです (๑^᎑^๑)♡」

ゆたた「それは良かった ( ^^ )」

女性「今度、ディズニーランドでデートすることになったんです❤」

ゆたた「人の魅力は容姿だけではありません。容姿のもっと奥に本当の魅力があるのです。それを見る能力を磨くことです。これがエネルギーリーディングというもの。これで内面の美を見ることが出来るようになるのです」




つづく…

















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