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小説【異次元治療院 Dr.ゆたた】 第8話 ケモノが人間を追い出してしまう

待合室…

汚金田 歪郎おかねだ  わいろう「どきなさい!」

患者たち「あ! 汚金田大臣だ!」

「あ! ホントだ!」

「なんで大臣がここへ?!」

ガヤガヤ…

汚金田「私は公務で忙しいんだ! 先に診てもらうぞ。よいな?」

患者たち「は、はい…」

「どうぞ…」

ゆたた「ちょっと待って下さい。誰だか知りませんが、順番はちゃんと守って下さい」

汚金田「なに?! この私を知らぬと申すか?!」

ゆたた「知りません…」

患者たち「この人は、経済再生担当大臣です」

ゆたた「命の危険性がある急患なら最優先で診ますが、そうでないのでしたらちゃんと順番を守っていただかないと困ります」

汚金田「この私に並べと申すのか?!」

ゆたた「当然です」

汚金田「こんな病院など、私の力でいつでもツブせるのだぞ!」

ゆたた「どんな目に遭おうとも、私の主張は変わりません」

汚金田「クッ…」




4時間後…

ゆたた「次の方どうぞ」

汚金田「やっと私の番か。全く… この私を4時間も待たせおって!」

ゆたた「順番を守るのは人として当然のルールです。ましてや大臣なら、逆に他の患者さんに順番を譲って、私は一番最後で結構ですから、どうぞ皆さん先に診てもらって下さい というくらいの大きな度量を見せたらいかがですか?」

汚金田「この私に説教をするとは生意気なヤツだ!」

ゆたた「人としての大きさは肩書きではなくて、行動と言動に表れるのです」

汚金田「うるさい! この青二才が!」

ゆたた「我々の世界には年齢差別はありません。年齢を数える習慣も無いしね。でも地球時間に換算すると、私は4000歳を超えています」

汚金田「なんだと! どう見たって30〜40代ではないか!」

ゆたた「我々の世界には老いというものはありません。ただ成熟と完成があるのみです」




ゆたた「で、どうなさいました?」

汚金田「いや… それがな… ちょっと言いにくいことでな…」

ゆたた「でしょうね。わざわざこんな名も無い小さな診療所へ来るくらいだから、公に出来ないような病気なんでしょ?」

汚金田「まあ… そういうことだ…」

ゆたた「おおかた、ハニートラップにでも引っ掛かって性病でも染されたのではありませんか?」

汚金田「:( ;´꒳`;): ウ、ウン」

ゆたた「(´゚艸゚)プッ 当たった(笑)」

こんなヤツが大臣とは…

日本が衰退するわけだな…

汚金田「金なら払うから、この事は内密に頼むぞ」

ゆたた「ウチの診療所はお金は一切いただいておりません。でも医師としての守秘義務はちゃんと守りますのでご心配なく」

汚金田「そ、そうか…」

ゆたた「では、診察室へどうぞ」

ガチャリ…

汚金田がドアを開けると、一つのメガネが現れた。

汚金田「なんだ、このメガネは」

ゆたた「それは真実が見えるメガネです」

汚金田「そうか! これをかけてハニートラップを見破れということだな?」

ゆたた「違います。そもそも… ハニートラップなんて、そのメガネが無くても普通引っ掛からないでしょう。だいたい… その歪んだ性格で自分がモテるとでも思っているのですか? 図々しい… 外遊へ行って美女が言い寄って来たら、ハニートラップと思ってまず間違いありません」

汚金田「無礼なヤツだな! ワシはこれでも銀座のクラブへ行けばモテモテなのだ!」

ゆたた「それはあなたがモテているのではなくて、あなたの持っている権力と金がモテているだけです。もしもそれらを失えば、誰もあなたなんて相手にしません (`•︵•´)キッパリ!!」

汚金田「ク… なんてハッキリ言うヤツだ!」

ゆたた「あなた方の国で一番モテるのは諭吉です。判断の基準は全て金なのだから ꉂꉂ(ᵔᗜᵔ*)ケラケラ」




カチャッ…

汚金田は真実が見えるメガネをかけてみた。

ゆたた「まずは鏡でご自分を見てみて下さい」

汚金田「どれどれ? う! なんだ! この醜悪なバケモノは!」

ゆたた「それがあなたの真実の姿です…」

汚金田「なんだと! そんなわけあるか! 代々、政治家の家系であるエリート階級の私が、こんな醜いバケモノのはずがないだろ!」

ゆたた「そのメガネはウソをつきません」

汚金田「ではお前はどうなんだ?」

汚金田は、そのメガネでゆたたを見てみた。

汚金田「なんだ! 何も映らないではないか! 見えるのは光だけだ!」

ゆたた「私の本質がその光なんです。魂は進化するほどに純粋な光になるからね」

汚金田「なんだかよく分からないが、このメガネは貰っていくぞ」

ゆたた「どうぞ」




国会議事堂 衆議院本会議室…

汚金田「ウワッ! なんだこれは! みんなバケモノじゃないか! 総理も、閣僚も、与党も野党もみんな!」

これが真実なのか…

どいつもこいつも、人の皮を被ったケモノではないか…

ダメだ… こんなものをかけていたら頭がおかしくなる…

ん?! 取れない!

なぜだ?!

なんで取れないのだ!




汚金田は急いでゆたた診療所へ戻った。

ダンダンダン!

汚金田「開けろ! このヤブ医者め!」

ガチャリ…

ゆたた「どうしました?」

汚金田「どうしたもこうしたもあるか! このメガネ取れないじゃないか!」

ゆたた「あ… 言うの忘れてた… そのメガネは一度かけると良い子になるまで取れないんだった」

汚金田「なんだと! それじゃ…」

ゆたた「あきらめて性根を入れ替えるしかありません」

汚金田「ではどうすればいいのだ?!」

ゆたた「愛の度数が700を超えればOKです」

汚金田「愛の度数?!」

ゆたた「簡単に言えば、人間性を表す数値です」

ゆたたは愛の度数を測る装置を汚金田に当てた。

ピッピッ…

ゆたた「あなたの度数は235です」

汚金田「それは高いのか低いのか?」

ゆたた「地球人の平均は550くらいです。あなたはその半分くらいですね」

汚金田「クソッ… ではどうすれば愛の度数とやらが上がるのだ?!」

ゆたた「それは簡単なことです。無私無欲で全体の喜びと幸福のための奉仕をすればいいのだから」

汚金田「なんだそれは? もっと具体的に言ってくれ」

ゆたた「私利私欲の心を捨てて、分け合う、与え合う、譲り合う、支え合う、協力し合う、愛し合う、許し合う等の、人として基本的なことです」

汚金田「人としての基本だと!」

ゆたた「ケモノは競争し合い、奪い合い、憎み合い、傷付け合い、罰し合うでしょ? つまりその反対が愛です」

汚金田「なんだか… 難しそうだな…」

ゆたた「簡単に言えば、今までの生き方を真逆にすればいいだけです」

汚金田「う〜む… ちっとも分からん…」




ゆたた「あなたは、大臣として何のお仕事をしているのですか?」

汚金田「私の担当はコロナの影響で冷え込んだ経済を建て直すことだ」

ゆたた「なるほど…」

汚金田「それには国民のタンス預金1000兆円を吐き出させることと、コロナ増税を実施して経済を回さなければならんのだ」

ゆたた「奪うことを考えるのではなくて、与えることを考えて下さい。奪うのはケモノのすること。愛とは与えることを言うのですから」

汚金田「簡単に言うな! 素人め! 財源はどうするのだ!」

ゆたた「無いものを考えるのではなくて、有るものを使うことを考えて下さい」

汚金田「有るもの?…」

ゆたた「特別会計が400兆円あるでしょう。それを一般財源化すれば済む話です」

汚金田「そ、そんなことをしたら…」

ゆたた「消されるんでしょ?」

汚金田「………」

ゆたた「では政府紙幣を発行すればいい」

汚金田「そんなことが出来るわけないだろ!」

ゆたた「したら消されるからね」

汚金田「………」

ゆたた「なら、せめて地域振興券くらい発行したらいかがですか?」

汚金田「それも… ちょっと…」

ゆたた「それで消されたのがO総理ですよね…」

汚金田「………」

ゆたた「日本では国民のための政治をすると消されてしまうのです。だから残るのはアメリカの犬と在日だけになってしまう。これが日本が衰退した原因…」

過去記事 グルか否か、本気か否かの判断は、アメリカにNOと言えるかどうか

過去記事 金持ち優遇政策の理由は、経団連の献金査定にある

汚金田「素人かと思っていたら、色いろ事情に詳しいようだな」

ゆたた「我々には真実を見抜く目が標準装備されています。そのメガネが無くてもね」




ゆたたは診察室のドアを開けた。

ガチャリ…

汚金田「なんだここは?」

ゆたた「これはネットカフェです」

汚金田「これがどうしたというのだ?」

ゆたた「行き場が無くて、ここで生活している人も少なくないのです… 彼らの中には所持金が100円以下の人もいるほどです」

汚金田「………」

ガチャリ…

ゆたたはもう一度ドアを開けた。

ゆたた「見て下さい。ここは子供食堂です。日本では現在100万人の子供が、ここで命をつないでいます」

汚金田「………」

ガチャリ…

ゆたたは更にドアを開けた。

ゆたた「ここはホームレスのための炊き出しをしている場所です。ボランティアの方々のおかげで命を繋いでいるのです」

ガチャリ…

ゆたた「ここは青木ヶ原樹海です。生きる場を無くし、生きる気力さえ無くした人たちがここにやって来ます…」

汚金田「私にどうしろと言うのだ!」

ゆたた「私は日本の現実を教えているだけです。あとはご自分でお考え下さい」

汚金田「私はこれで失礼する!」

バタン!

…………………………

ゆたた「これで心のスイッチが入ればいいのだが… 少しでも人間らしい心を取り戻せればいいのだが…」




心の優しい人ほど

生きる場所を奪われ

社会からも追い出され

ついには、この世からも追い出されてしまう…

残るのは、自分が得とラクをすることしか考えないケモノだけ…

優しい人ほど、生きている方が地獄という異常な社会…

これが生存競争社会の末路なのです…

競争から協力へ

所有から共有へ

奪い合いから与え合いへ

これが我々が目指すべき方向性なのです。

つづく…


















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コメント

本当に面白い(*^^*)

特別会計の闇……
議員の方々も何かに怯えているんでしょうね。
ユタ八先生も、ユタカ先生も
大好きだわ~って思います!
本当にいたらいいのに(^_^)

いつもありがとうございます。
今日のは特に笑ってしまいました(^^)

Re: タイトルなし

特別会計は何とかしなければなりませんよね。
ある人の試算では特別会計を廃止にするだけで、国民は週に2〜3日働くだけで暮らせるのだそうです。
本当は日本はもっと豊かな国なのでしょうね。

いつも嬉しいコメントありがとうございます( ^^ )

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