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学園小説【3年B組ゆた八先生】第15話 最善、最良、最適

ゆた八「みんな、お早う」

生徒たち「先生、お早う」

「フガフガ…」

見ると何人かの生徒の口にガムテープが貼ってあった。

ゆた八「( ﹡• 。•﹡)? どうしたんだ? そんなもの貼って。今流行ってるの?」

美奈子「違うんです。さっき生活指導の鬼塚先生が来て、マスクを忘れた子は今日一日口にガムテープを貼っておくように」って…

ゆた八「なんてヒドイことを… 構わん、外しなさい」

美奈子「外したら怒られます…」

ゆた八「ゆた八から外せと言われたと言いなさい。文句はゆた八に言えとね」

美奈子「でも…」




昼休み…

タッタッタ…

鬼塚「ゆた八君!💢」

ゆた八「ああ、鬼塚先生」

鬼塚「ガムテープを外せと生徒に言ったそうだな!」

ゆた八「当然です」

鬼塚「私の指導にケチをつける気か!」

ゆた八「あれは指導ではなくて暴力です。暴力にノーと言うのは当然のこと」

鬼塚「暴力だと!💢」

ゆた八「だいたい… マスクを忘れることがそんなに悪いことなのですか? 罰を受けるほどの事ですか?」

鬼塚「私は忘れ物をした生徒に厳重に対処しただけだ!」

ゆた八「たかがマスクを忘れたくらいで大袈裟に… あなたは忘れ物をしたことは無いのですか?」

鬼塚「………」

ゆた八「誰だって忘れ物をすることくらいあるでしょ。そんな事も許せないチッポケな自分を責めたらいかがですか?」

鬼塚「なんだと!!!」

ゆた八「鬼塚先生、次の時間は?」

鬼塚「ああ、空いているが…」

ゆた八「では私の授業に来て下さい」




キーンコーンカーンコーン♫

ゆた八「では授業を始めます。今日は鬼塚先生がゲストで参加します」

生徒たち「(*´・д・)エェェ~」

ガヤガヤ…

ゆた八「( ゚∀゚)アハハ あまり歓迎されていないようですな(笑)鬼塚先生」

鬼塚「フン… (¯^¯๑)」

…………………………

ゆた八「君たちはいずれ教師になる子や、人の上に立ったり、指導する立場になったりする事もあるだろう。今日はそれを想定したテストをしてみよう」

美奈子「どんなテスト?」

ゆた八「君たちが先生だとして考えてみてくれ。自分の生徒がマスクを忘れたとしたら、どうする?」

生徒たち「。。。o(゚^ ゚)ウーン」

ゆた八「正解は無い。良心を元に頭を使って考えてくれ」

生徒「え〜と…」

ゆた八「ルールだけ決めておこうか。生徒を絶対に責めないこと。そもそも、責めるようなことは何もしていないんだから当然だよな。教師として、大人として、自分に何が出来るかを考えてみて」

美奈子「私たちは教師でも大人でもないから難しいかも…」

ゆた八「そうか… でもすぐに答えを出さなくてもいいからジックリ考えてごらん。どれだけ良心的な発想が出来るかをね。誰も傷付けずに、誰も罰せずに、みんなが喜ぶ方法をね」

…………………………

10分後…

生徒たち「分かりません…」

「私も…」

「ボクも…」

ゆた八「そうか… 今回は考えただけでよしとしよう。大切なのは考えることだからね。考える習慣の無い人は突発的に罰を与えようとするからな」

生徒たち「チラ |• •๑)"」

生徒たちは鬼塚を見た

鬼塚「オホン… (; ‘ᾥ’ ;)」

ゆた八「ではオレの出した答えを言おう」

ドン…

生徒「それは?」

ゆた八「さっきマスクを箱買いしてきた。誰かが忘れた時のためにね」

生徒たち「わあ (*°○°*)♡!」

ゆた八「自分に出来ることをすればいいだけだからな。それをせずに人を責めるのは、頭も心も使っていない証拠だ」

鬼塚「(+ε+;; ))ゲホ…」

ゆた八「普段からどれだけ良心的に考えられるか、どれだけ良心的な行動が出来るかを考えてごらん。これを習慣にすると良心のレベルがドンドン上がっていく。使うスキルほど成長するからな」

美奈子「なるほど!」

ゆた八「逆に使わないスキルは何歳になってもデフォルトのまま。当たり前だろ?」

生徒たち「(๑•᎑•๑)ウン」

ゆた八「どんな事でもそうだが、起こる事象は中立。その時の自分に出来ることをすればいいんだよ。最善、最良、最適なことをね」

生徒たち「(*´▽`)ノ ハーイ♪」

ゆた八「頭も心も使わずに、即罰を与えるなんて人間のすることではない。オニだ! ねえ、鬼塚先生?」

鬼塚「(;=ω=)💦」

生徒たち「(〃゚艸゚)プ♡」

ゆた八「足りないのは生徒ではなくて、自分自身の配慮、心遣い、工夫、優しさ、思いやりなんです。人を責めたり罰したりする前に、まずは自分の足りないものを探すのが先!」

鬼塚「分かったよ… どうやら私が間違っていたようだ… みんな、すまなかった…」

ゆた八「みんなどうする? 許してあげるか?」

生徒たち「今日一日、口にガムテープを貼ったら許してあげる(笑)」

鬼塚「(;゚д゚)ェ…」

ゆた八「あと鼻にも貼った方がいいかもな(笑)」

鬼塚「死んでしまうわ(笑)」

生徒たち「アハハꉂꉂ(ᵔᗜᵔ)」




つづく…
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コメント

先ほどはありがとうございます

先ほどはお返事ありがとうございます。

釈迦やキリストのように悟っていないから人間やっているんですよね。
私も沢山間違えるし、誰かを傷つけてきました。

そう考えたら、相手に対する嫌な気持ちがなくなり、今までありがとう、さようならと言える気持ちになりました。

この小説のように許す心を持とうと思います。

Re: 先ほどはありがとうございます

間違いを犯して正しさを知ることが出来るし、
傷付け合った経験から、心の痛みを知り、いたわることの大切さを学べるし
どの経験からも学べると気付けば、起こる出来事に冷静に対処出来るようになります。
出来事=成長の機会ですからね( ^^ )

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