小説 【父ちゃんが遺してくれた聖書】 第5話  家畜人は経済力を欲し 自由人は生活力を欲する

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夏休みになったこともあり、良子は毎日のようにムジントの所にやって来ていた。

ムジント「良子のお蔭で、思ったより早くオフグリッドが完成したよ。 ありがとう♪」

良子「ヾノᵔ ᵕ ᵔ)イエイエ 私なんて大したことしてないわ」

ムジント「そんな事ないよ。 大助かりだよ( ^^ )」

良子「でも僅かな日数で生活の基盤が完成するなんて、何だか意識が変わったわ」

ムジント「え?!」

良子「だって普通の人は将来の生活のために何年も学校や塾に通ってたくさん勉強して、卒業してからも朝から晩まで働いて、やっと暮らせるわけでしょ?」

ムジント「うむ」

良子「でもオフグリッドを完成させれば、学歴なんて不要だし、お金を稼がなくてもいいし、毎日自由に暮らせるものね。 それも僅かな期間で」

ムジント「その通りだね」

良子「きっと私たちは騙されてるのよね…」

ムジント「うん…」

良子「だって学校では生きるために必要な知識やスキルなんて全然習わないし、就職してからも生活力は無いままでしょ? これは経済力で暮しているだけであって、生活力で暮してるわけではないものね」

●経済力=他力

●生活力=自力

ムジント「(o^-^)o ウンウン♪ そこに気付くとはスゴイね! 常識自体が仕組まれたワナなんだよ。 オリ社会の中でしか生きられないようにするために生活力を去勢されてるの。 ここに気付くのは、よっぽどの覚醒者だけ。 そしてここから巣立つのは、よっぽどのツワモノだけ」

良子「オリ社会の中にいた方がラクだもんね」

ムジント「その通り。 知ってるかい? オリの中で生れ育った家畜は、オリの扉を開けてあげても決して逃げようとしないんだってさ」

良子「なるほど〜 まさにソレなのね。 恐れと生活力の無さから、オリの中で生きることしか出来ないんだわ」

ムジント「うんうん。 カネがないと生きられない人ばかりだからね。 これが経済力はあっても、生活力の無い人たちの特徴」

良子「私も自由になりたい…」

ムジント「なれるさ。 ただし自由には孤独と偏見と責任がセットで付いてくる」

良子「ああ… なるほど」

ムジント「その覚悟があるのなら、自由は手に入るよ」

父ちゃんの聖書

●家畜人の特徴は『生活力』を身に付けずに、

『経済力』を身に付けようとする。

生活をするために…

●自由人は生活をするために生活力を身に付ける。

経済なんて不要だと気付いているからだ。

経済自体が家畜化させる目的で作られたオリだと気付いているからだ






良子「ねえ… もう学校来ないの?」

ムジント「うん… オレには何の用も無い場所だからな。 行く理由が無い」

良子「それなら私も学校行くのやめようかなぁ…」

ムジント「………」

良子「だって学校へ行っても、家畜人にしかなれないんでしょ? それなら何の意味があるの?」

ムジント「自分で決めたのなら、オレは尊重する。 自分で決めないのが家畜人だからね」

良子「私は家畜人になんかなりたくない。 自由に暮らしたいの」

ムジント「それならオレは全面的に協力をする。 でも家畜人たちは全面的に否定と妨害をする。 これを覚えておくといい」

父ちゃんの聖書

「家畜人たちは『エサ』と『オリ』と『飼い主』を欲しがる。

管理されることで安心したがるからだ。

根っからの怠け者であり、筋金入りの家畜根性なのだ。

その家畜人たちが一番嫌うのは、自由に生きる人たち。

そして家畜人たちを解放しようと活動してくれる救世主たち。

この2種類には牙を剥いて襲いかかってくる。  

なぜなら家畜として生きることが正しいと思い込んでいるからだ」






ムジント「まあ早い話、生活力が無い人が家畜。  でも家畜は生活力を付けようとせずにエサ(カネ)を欲しがり続ける。 この類いが否定や妨害をする連中」

良子「うんうん… よく分かるわ…」

ムジント「まあ自由に生きるのはラクじゃないということさ」

良子「私… 親に言ってみようかしら」

ムジント「それは慎重に判断した方がいいよ。 良子の親は柔軟性あるかい? 先見性は? 覚醒度合は? 陰謀についての知識は? 社会からの自立度合いは?」

良子「う〜ん… 全部無さそう…w」

ムジント「それなら言わない方がいいね… でないと最悪の結果になりかねないから…」

良子「最悪の結果って?」

ムジント「あの変な子の影響を受けたのね! もう遊んじゃいけません! とか言われて、ムジント禁止令が出されると思う…w」

良子「それは大いにあり得るわね(笑)」

ムジント「だろ?」

良子「でも… 私も自由に生きたいの」

ムジント「それなら、いつでも来ればいい。 ここは半分は良子のモノでもあるんだから、来たい時に来ていいし、居たいだけ居ればいいんだから」

良子「いいの?! ありがとう♪」

ムジント「この秘密基地は、オレと良子の協同所有ということにしようぜ」

良子「(o^-^)o ウンウン♪」




つづく。
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