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学園小説【3年B組ゆた八先生】第1話 従わない勇気

キーンコーンカーンコーン♬

ガヤガヤ…

生徒A「チャイム鳴ったぞ〜」

生徒B「1時間目は、ゆた八っつぁんの授業か」

…………………………

ガラガラ…

ゆた八「みんな、お早う!」

生徒たち「先生、お早う!」

ゆた八「よし! じゃあ今日も課外授業に行こうか♪」

生徒たち「ワーイᐠ(∗ᵔᗜᵔ∗)ᐟ」

「先生! 今日は、どこに行くの?」

ゆた八「今日は、天気がいいから利根川の土手に行って昼寝でもしようか」

生徒たち「おお!」

…………………………

クラス一同は、利根川へと向かった。

テクテク…

…………………………

ゆた八「さあ!着いたぞ。オレは昼寝をするから、みんなは好きなことをやってていいぞ」

生徒たち「おお!」

「ヾ(*´∀`*)ノキャッキャ」

ワイワイ… ガヤガヤ…

ゆた八「すやぁ( ̄ρ ̄)..zzZZ」

タッタッタ…

そこへ、一人の女子生徒が近寄って来た。

クラス委員の美奈子だった。

ユサユサ… (;・_・)ノ(*_ _)。o○

美奈子「先生! 起きて!」

ゆた八「んが? どうした?」

美奈子「毎日、課外授業と称して遊んでばかりでいいの?」

ゆた八「うむ。人生の全ては遊びであり、勉強でもある。そして、遊びを通して学ぶのが一番勉強になるんだよ」

美奈子「そうかも知れないけど、私たち受験生なのよ! 少しくらい授業もして下さい!」

ゆた八「授業? 机上の空論なんて、どんなに暗記しても幸せにはなれないぞ」

美奈子「そうかも知れないけど、ゆた八先生が赴任して来て1ヶ月経つけど、まだ一度も授業してないのよ! いくらなんでもおかしいわよ!」

ゆた八「分かった、分かった… じゃあ、次回は授業をしよう」




翌日…

ゆた八「え〜 では授業を始めます」

生徒たち「あれ? 今日は課外授業じゃないの?」

ゆた八「うむ。たまには授業をしてほしいと催促があったので、今日は授業をしようと思う」

生徒たち「そういえば、先生の授業初めてだわ」

…………………………

ゆた八「では、今日の授業は自習にする。オレは寝るから、みんな好きな事をやってていいぞ」

生徒「ワーイᐠ(∗ᵔᗜᵔ∗)ᐟ」

「ヾ(*´∀`*)ノキャッキャ」

…………………………

タッタッタ…

オキロ!バシッ!!(メ・_・)ノ☆(*_ _)。o○

ゆた八「んが? どうした?」

美奈子「せっかく授業をする気になったと思ったのに、自習ってなんなのよ!」

ゆた八「勉強とは、自分で好きなことをすることを言うのだ。だから、自習が一番勉強になる」

美奈子「そうかも知れないけど、私たち受験生なのよ! ちゃんと授業して下さい!」

ゆた八「分かった、分かった… 次回はちゃんと授業をするよ」




翌日…

ゆた八「え〜 では授業を始めます。今日の授業はホームルームです」

美奈子「ホームルーム??? 先生! 質問!」

ゆた八「どうぞ」

美奈子「先生は、なぜ教師になったのですか? てか本当に先生なんですか?」

ゆた八「オレは子供の頃に、こんな先生がいればいいなと思った… でも、いなかったから自分がそれになったんだよ」

美奈子「それは結構ですけど、私たちの将来のことも少しは考えて下さい!」 

ゆた八「君たちの将来を考えているからこそ、こうなるんだよ」

美奈子「???」

ゆた八「この機会にハッキリ伝えておこう。学校とは、使い捨ての産業用ロボットを生産する工場なのだ。オレは、君たちをそんなものにするつもりは無いんだよ…」

生徒たち「使い捨ての産業用ロボット?」

ゆた八「うむ… 支配者たちは、君たちを家畜や道具としてしか見ていない。国民の幸せなんて、これっぽっちも考えていないんだよ。オレは、この支配から解放するために教師になった」 

生徒たち「先生…」

ゆた八「だから、安心してていい。オレは君たちの味方だ!」

美奈子「…」

 ゆた八「では、そろそろ本格的な授業を始めます」

美奈子「やった〜」

ゆた八「今日の授業の課題は、従わない勇気についてです」

美奈子「??? 先生は国語の教師でしょ? 国語の授業ではないの?」

ゆた八「国語は… いやその他どんなものでも、学びたい人が学べばいい。人それぞれ好きなものは異なるのだから、同じものを必修にするのは間違っている」

美奈子「そうかも知れないけど…」

ゆた八「一人ひとりの個性を尊重せずに、同じものを押し付ける行為は教育ではなくてパワハラだ。それでは個性がツブされてしまう。真の教育とは、個性を伸ばすことをいうのだから」

生徒たち「おお!」

ゆた八「みんなの中に、国語が好きな人は、どれくらいいる?」

何人かが手を挙げた。

ゆた八「1、2、3、4、全部で4人か… つまり、大半の人は国語なんて学びたくはないということだね」 

生徒たち「うん… だって国語なんてつまらないんだもん…」 

ゆた八「それでいい! イヤなものには、イヤと言うことが従わない勇気の第一歩だからね!」

生徒たち「え? それでいいの?」

ゆた八「うむ。ハッキリと自分の意思表示を出来る人になってほしい。でないと、大勢に同調するだけのイエスマンになってしまうからね。支配者たちは、意思を持たないフヌケや、腰抜けにするのが狙いだから」

生徒たち「つまり、ロボットにしたいわけだね?」

ゆた八「その通りだ! 君たちは人間だ! だから決して人間としての尊厳を放棄してはいけない!」

生徒たち「分かった!」

ゆた八「そして、人間としての誇りと、自由を放棄してはならない!」

生徒たち「でも先生! 親は塾に行けとか、宿題をやれとか言うけど…」

ゆた八「やりたいものをやればいい。やりたくないものは拒否すればいい。単純なことだよ」

生徒たち「だって…」

ゆた八「本来、人の行動を决める権利なんて、誰にも無いのだ。そして、自分の行動を决める権利は、誰にも渡してはならない。それにはホンの少しの勇気を出すだけでいいんだよ」

生徒たち「そうは言うけど…」

ゆた八「イヤなものを信念を持って拒否をして、相手がどんな態度を取ろうとも、君たちに責任は無い! あとは、相手側の問題だから」

生徒たち「でも、親に逆らったら家を追い出されてしまうよ…」

ゆた八「そしたら、オレの家に来ればいい」

生徒たち「先生の家?」

ゆた八「うむ」

生徒たち「それなら安心だね! 分かった! 勇気を出してみるよ!」

ゆた八は、嬉しそうにニッコリと微笑んだ。




つづく…


















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